想定キーワード(例)トラック 原価計算運送業 原価計算 やり方運賃表 作り方トラック運送会社 運賃交渉適正な運賃表想定読者の悩み「原価計算しろと言われるけど、実際どうやればいいか分からない」「協会の資料を見ても、そのまま現場で使える気がしない」「運賃表をちゃんと作りたいが、どこから手を付ければいいか整理できていない」見出し構成(案)なぜ「原価計算→運賃表作成」が今あらためて重要なのかトラック協会の原価計算の考え方と、その限界六興実業が現場で使っている「原価計算の3レイヤー」3-1. レイヤー1:1台1日あたりの固定費3-2. レイヤー2:1kmあたりの変動費3-3. レイヤー3:会社全体の管理費・利益ののせ方原価計算の結果を「運賃表」に落とす4ステップ実務でつまずきやすいポイントと、六興の解き方「見える化」された原価計算は、運賃交渉の武器になる本文ドラフト1. なぜ「原価計算→運賃表作成」が今あらためて重要なのか燃料費、人件費、リース料、保険料──。トラック運送会社を取り巻くコストは、この数年で大きく動きました。一方で、多くの会社では、「昔からの感覚」と「取引先の言い値」をベースにした運賃が、そのまま続いています。なんとなくこれくらいだろう、で決めた運賃過去の条件をそのまま引き継いだ単価ドライバーさんの残業と頑張りで、なんとか帳尻を合わせている現場こうした状態では、コストがじわじわ上がるたびに、「この運賃で本当に大丈夫なのか?」という不安だけが大きくなっていきます。そこで必要になるのが、「原価計算→運賃表作成」という一連の流れです。1台あたり・1日あたりの「かかっているコスト」を数字で把握する1kmあたり・1時間あたりの変動費を、根拠を持って決めるそのうえで「この運行なら、最低いくらもらわないと赤字になるか」を運賃表に落とすこの記事では、トラック協会などが示す標準的な原価計算も踏まえながら、六興実業が現場で実際に使っている「原価計算から運賃表作成までの考え方」を、できるだけ具体的にお伝えします。2. トラック協会の原価計算の考え方と、その限界多くの運送会社が最初に触れるのは、国交省やトラック協会が示す「標準的な原価計算」の考え方です。車両費(減価償却・リース・ローン)燃料費タイヤ・オイルなどの整備費人件費一般管理費これらを一定の前提条件に基づいて積み上げ、「1kmあたり、1時間あたり、どれくらいのコストがかかっているか」を出していきます。ただし、ここにはいくつかの“ギャップ”があります。地場メインの運送会社と、長距離主体のモデルで前提が違う実際のメンテナンス費用や燃費が、自社の車両ごとにバラバラ中古車を大事に乗っている会社と、新車を短期で入れ替える会社で、最適な考え方が違う標準的な原価計算は、「業界全体の目安」としてはとても役に立ちます。一方で、「うちの会社の、この車両・この運行にとっての適正な運賃」を決めるところまでは届きにくいのが実情です。そこで六興実業では、標準的な考え方を踏まえたうえで、「自社の実データに合わせてカスタマイズしていく」ことを重視しています。3. 六興実業が現場で使っている「原価計算の3レイヤー」六興が現場で原価計算をするとき、ざっくり以下の3つのレイヤーに分けて考えます。3-1. レイヤー1:1台1日あたりの固定費まずは、車両1台あたりに毎日必ずかかっている「固定費」を整理します。車両本体の減価償却費 or リース料・ローン返済自動車税・自賠責・任意保険車庫代などの固定的な費用これらを月単位・年単位で合計し、「1か月あたり、1台にいくらかかっているか」「1日あたりに直すと、いくらかかっているか」を出します。ここで重要なのは、「実際の支払い・契約条件ベース」で計算することです。新車5年リースなのか中古車を7年使う想定なのか車検整備をどのくらいの頻度・金額で見込むかこうした前提を、1台ごとにきちんと整理することで、「この車両を1日動かすだけで、最低いくら回収しないといけないか」がはっきりしてきます。3-2. レイヤー2:1kmあたりの変動費次に、走れば走るほど増えていく「変動費」を1kmあたりの単価に落とします。軽油・AdBlueなどの燃料費タイヤ・オイル・ブレーキなどの消耗品高速代・フェリー代など、案件に応じて変動するコストポイントは、会社全体の平均値ではなく、「車両ごとの実績」に寄せていくことです。車種ごとの燃費の差ドライバーさんの運転のクセ積荷の傾向(重量物が多いかどうか)これらが違えば、同じ距離を走ってもコストは変わってきます。六興の現場では、請求書や給油記録などをもとに、「車両ごとの実績燃費」や「メンテナンス実績」をならしていくアプローチをとっています。3-3. レイヤー3:会社全体の管理費・利益ののせ方レイヤー1・2で「1台1日あたり」「1kmあたり」のコストが見えたら、最後に、会社全体の管理費や目指す利益水準をどうのせるかを決めます。本社の人件費・事務所家賃・システム費用などの一般管理費目指したい営業利益率(例:5%・10%)これらを、どのような考え方で各車両・各案件に配分するか。ここは「正解が一つ」ではありませんが、少なくとも「何となく」ではなく、自社なりのルールを持つことが重要です。4. 原価計算の結果を「運賃表」に落とす4ステップここまでで、1台1日あたりの固定費1kmあたりの変動費管理費・利益の配分ルールが決まったとします。六興では、これを次の4ステップで「運賃表」に落としていきます。基準となる走行距離・時間帯を決める例:片道10km / 30km / 50km / 100km などそれぞれのケースについて、「最低いくらもらわないと赤字か」を計算固定費(1日あたり)+ 変動費(距離×単価)+ 管理費・利益現場実態に合わせて「丸め」と「幅」をつくる例:10kmごと、時間帯別など「最低ライン」と「交渉の目安ライン」を決める絶対に割ってはいけない金額できればここを目指したい金額ここまで来ると、運賃交渉の現場で「この条件だと、最低でも◯◯円はいただかないと赤字です」と、数字を根拠に話ができるようになります。5. 実務でつまずきやすいポイントと、六興の解き方現場で実際に原価計算を回し始めると、ほぼ必ず以下のような壁にぶつかります。必要なデータがバラバラの場所にある(紙・Excel・システムなど)集計ルールが人によって違う一度作った運賃表が、コスト変動に追いつかず古くなっていく六興実業では、この部分を「カケタス」などの仕組みとDCチームのオペレーションで、必要な請求書・給油記録・修理明細などをまるっと集める決めたルールにしたがって一括で集計する変化があれば、定期的に数字をアップデートするという形でサポートしています。6. 「見える化」された原価計算は、運賃交渉の武器になる最後に、原価計算のゴールをもう一度整理すると、「いくらで受ければ、この運行は“ちゃんと黒字”と言えるのか」を、社長も、配車も、ドライバーも、同じ数字を見ながら話せる状態をつくることです。赤字案件を続けざるを得ないのかどこまでなら値上げ交渉をお願いすべきか新しい案件の見積もりを、どのラインから始めるかこうした判断を「感覚」ではなく「数字」でできるようになることで、運賃交渉も、投資判断も、ドライバーへの還元も、一貫性を持って進められるようになります。原価計算と運賃表作成の「考え方」はここまでですが、じゃあ実際に Excel でどう組めばいいのか? というと、最初の一歩でつまずきやすいところです。具体的なシート構成や入力例、テンプレの使い方までまとめた完全版は、こちらで詳しく解説しています。【テンプレート付】トラック経営の見える化の完全解説!Excelを使った原価計算のススメ【保存版】標準運賃や適正原価の考え方を押さえたうえで、自社の原価計算とどうつなぐかは、完全解説記事でより詳しく紹介します。【テンプレート付】トラック経営の見える化の完全解説!Excelを使った原価計算のススメ【保存版】