始まりました。社会インフラの横丁から。この番組は、社会の当たり前を支えてくれている人たちの声を、人情味あふれる六興村の隅っこにあるこの横丁からお届けするラジオです。本日も温かいお話や苦労したお話、心に染み渡るお話、そしてこれからの未来につながるお話をお届けしてまいります。今回のゲストは、六興実業株式会社 代表取締役の段林修平です。2026年の仕事始めに行われた今回の収録。「インプットの流儀」「組織の当たり前の基準」「継続する力」など、新年から経営と仕事の本質に迫る熱い対談となりました。今回は、書き起こしその2をお届けします。▼その1はこちらhttps://www.rokko-jitsugyo.co.jp/news/OFiqPlmY%3Ciframe%20data-testid%3D%22embed-iframe%22%20style%3D%22border-radius%3A12px%22%20src%3D%22https%3A%2F%2Fopen.spotify.com%2Fembed%2Fepisode%2F0bfvkHmHwMHcsXVbLyq7v3%3Futm_source%3Dgenerator%22%20width%3D%22100%25%22%20height%3D%22352%22%20frameBorder%3D%220%22%20allowfullscreen%3D%22%22%20allow%3D%22autoplay%3B%20clipboard-write%3B%20encrypted-media%3B%20fullscreen%3B%20picture-in-picture%22%20loading%3D%22lazy%22%3E%3C%2Fiframe%3Eできない自分ではなく、「積み上げたセンチメートル」を見る段林: これにもう一つ関連して、「何様やねん」という話があるのですが。人って、自分がやれていないことにすごく注目するじゃないですか。橋本: はい。段林: 前職の後輩に、本当に根が良くて真面目な子がいました。後にも先にも見た事がないぐらい出来た人間でした。彼は真面目すぎるがゆえに、「できていないこと」ばかり気になってしまうんです。おすすめされた本を読んだり、たくさん勉強もしていました。でも、やればやるほど不安になって動けなくなる。でも僕は、「できていないことじゃなくて、できたことを見ればいいじゃん」と思っていました。橋本: ほう。段林: 僕は絶対に紙で本を読むんですが、それには理由があります。勉強した分のセンチメートルが積み重なって、要は「努力の証」になるじゃないですか。僕はそれがすごく大事だと思うんです。 新聞もできれば紙で読みたいのですが、それも読んだ分だけ積み重なっていきます。社会人1年目の時は、毎日日経新聞を読んで切り抜きをずっと貯めていました。一生見返すことのない切り抜きなんですが、毎日貯めていくと、0.何ミリの紙の厚さが、1週間、2週間経っていくと山になっていくんです。それって、「その1年間で僕が気を留めたものがこれだけある」ということじゃないですか。「できていないこと」ではなく、「やってきたこと」に目を向ける。これをやったほうがポジティブだと思っています。橋本: なるほど。段林: さっきの話と繋げると、みんな「自分はまだできていないから言えないんじゃないか」とか、「僕はまだまだだから、こんな意見を言うのは恐れ多い」みたいなことを思いがちだと思いますが、全然そんなことはないですよね。日々積み重ねてきた土台の上で素朴に思うことは、すごく正しいんじゃないかと思います。できてないことに目を向けて、「これができていないからダメだ」とか、「自分は全然勉強していないからダメだ」とか思うのではなく、「僕はこれも勉強して、これもできるようになったから、その上で考えてみよう」と思う方がポジティブですよね。そうなればいいなと思っています。橋本: そうですね。段林さんは新卒の時から、「できたこと」を積み重ねて可視化するというのは、意識してやっていたんですか?それとも結果として、それが自分のできたことに目を向けるきっかけになったのか、どっちなんでしょう。段林: それは明確に意図的にやっていました。新卒一年目の社会人って「やばい」じゃないですか。それまでの高校生、大学生の時は、せいぜい上下2〜3年の年の差ですよね。そういう世界でやってきたのが、社会人になった途端「40年生」までいるわけです。当時僕は、経営者相手の仕事をしていたので、百戦錬磨の経営者さんと新卒1年目の僕では明確に差があるんです。社内を見ても、マネージャーをやっている人は10年、15年やっている。そうなった時に、できないことばかり見ていてもキリがないなと思いました。だったら自分の積み重ねているものを糧にして、自信をつけていこうと思ったんです。意図的にそれを習慣にしたのは、すごく良かったなと思っています。橋本: そこに脳を切り替えられるというのがすごいですね。普通は先輩たちに追いつこうとして、自分とのギャップを見るじゃないですか。ビジネス戦闘力でいうと、「自分は営業でここが足りないから伸ばそう」と、追いつこうとしますよね。でも段林さんは別の修行方法で強くなるという風に切り替えられたのはすごいですね。段林: でも、我流でやろうと思ったわけではないんです。もちろんできないことを伸ばすことはやっていて、できないギャップだけを見るのではなく、自分が積み重ねたものをしっかり見るのが重要ということです。橋本さんの話にもあったように、できないギャップを見がちですが、これは何の得もありません。それより自分の足元に積み上げてきたものを見る方がいいと思っています。もちろん、我流で頑張った気になっていても、実際は全然たりないとなってしまうデメリットもあります。適度にギャップも見ないといけません。橋本: ギャップを見ないと現在地が分かりませんからね。その両方を意識しているんですね。最大が10だとして自分の位置を認識したうえで、自分の方に意識を向けるというのは相当な精神力が必要ですよね。段林: 逆に思考的にはむしろ楽です。ギャップばかり見ていたら辛いですが、「今日自分がやったこと」ということだけを考えれば、全然楽じゃないですか。 これは「つべこべ言わずに自分のやることやろうぜ」みたいな話なのかもしれませんが、僕が社会人初期に身につけてすごく良かった能力ですね。それがなかったら、もっと悩んでいたのかもしれません。橋本: 僕は結構そこを行ったり来たりしました。人と比較して潰れて、そうなるぐらいなら昨日の自分と比較して、また環境が変わると同じように比較してしまって……というのを繰り返してきました。段林: 六興実業のメンバーにも聞いて欲しい話ですね。橋本: だからめちゃくちゃ刺さりますよね。段林: 何が言いたいかというと、先ほど読書の話から転じたんですが、みんなそれぞれが思っていることは正しいし、一つ一つがすごく貴重な意見やアイディアです。自分がたりないと思うことも大事ですが、目の前の自分で積み重ねられることに注目するというのがすごく大事です。そういうことを日々頑張っていけばいいんじゃないかな、と思います。僕が勉強が好きな理由がそれです。明確に積み上がるじゃないですか。だから僕はクイズが好きなわけじゃないんです。六興実業でいうと相馬さんは頭がいいなと思うんですが、僕とは全くタイプが違っています。僕は正直、難しいことを紐解きたいみたいな探究心があまりなくて、着実に毎日問題を解いていく、できることが増えていくというのが好きなんです。どっちが向いているかは、人によると思います。さっきの話も僕の思考性によるものなので、合わない人もいるかもしれませんが、僕はそういうタイプです。継続の真理。「みんな辞めるから、続けるだけで勝てる」橋本: 学びの話で、先ほど自己研鑽という話が出ましたが、最近、自己研鑽の方向性を間違えている人がいるなと思う事があります。何のためにそれをやっているかという話で、自分のためにやっていると、いつまでも足りないところがあって終わりません。これから出会うお客さんのため、今目の前にいるお客さんのためと定めると、自己研鑽の範囲が定まります。自分のためとなってしまって、沼にはまってしまう人もいますよね。段林: できないギャップばかりに目を向けてしまう、という話ですよね。橋本: そうです。そこにもつながる話ですよね。自己研鑽の方向を間違えて、ずっと「足りない」となってしまうんですよね。段林: そうなってしまうと辛いですよね。極論、1冊本を読んだら、それだけでも活かせることがありますよね。完璧に仕上げようとするのではなく、「明日からこれを仕事で使ってみよう」と思えればそれでいいですよね。それぐらいラフな話です。橋本: 個としての学び方が、組織として広がっていけば、同じような考えの人たちが集まってくるというのは、この指とまれ(六興実業カルチャーブック)の内容とも重なります。それこそ「文脈」につながる、いいお話でした。段林: このポッドキャストを誰が聞いてくれているか分かりませんが、まずは社内のメンバーに対して届いて欲しいという気持ちです。今年は各々がレベルアップするというのは間違いなく必要な局面だと思います。そこに対して、こういった観点での話ができたのは良かったです。橋本: そうですね。段林: もう一ついいですか?「継続すること」はすごく大事だとも思います。僕は世の中の真理に1つ気付いたんですよ。橋本: はい。段林: さっき話した、新聞の切り抜きを1年間積み上げていた時に、「おや? これ、実はみんなやってないぞ」と気付いたんです。要は、多分多くの人は大体3日坊主で、本当に毎日継続できる人って世の中に1人もいないんだな、と気付いたんです。「日経新聞を読みなさい」みたいな簡単な命題も、最初はみんな意気揚々とやっていても、半年後には10%以下、1年後にやり続けている人はほぼいないんです。僕はそれを1年間やった時に、「社会人でもやっていけるな。絶対負けない」って思ったんです。 なぜならば、みんなやらないから。 橋本: すごいですね。段林さんは継続すること自体を目的にしていないわけじゃないですか。目の前の積み上げにベクトルが向いたから結果、続いただけの話であって。段林: いやでも、どっちでもいいと思うんですよ。結果的に継続すればいい。 結局、勉強も「東大に入って偉いね」じゃなくて、勉強を本気でずっとやり続けられる人がいないことのほうが重要なんです。僕は人よりも、そういう長い時間耐久できる能力があると思うんですよね。頭が良いんじゃなくて、耐久力があるだけの話なんです。ちゃんと継続できる人って本当にいない。だから、何事もちょっと継続するだけで意外とすぐに一番になれる、勝てると思っているんです。橋本: 六興実業における段林さんの継続は、そこに仕組みと自分の楽しみもちゃんとフォーカスされていて、継続できるように設計されているなと感じます。段林: 組織でやることはそのように設計するけれど、個人的に一年間何かを継続するってすごいじゃないですか。それをやるというのが大事かなと思いますね。元旦の計として一つ言うならば、僕はこの1年間、SNSを頑張ろうと思っています(笑)。これも結局、継続だと思うんです。その場でパッとやるのではなく、淡々と継続していくことなのかなあと思います。橋本: これは今聞いている皆さんも、自分事として受け止めている話ですね。僕もこれは自分に課されている課題でもあるので、簡単に「分かります」とは相槌を打てませんでした。段林: 僕もできていないことばかりですから。橋本: でもそうやってできていないことよりも、何ができているかに目を向けるというのは思考の癖ですよね。僕も今、「継続ができていない」という「できていないところ」に目を向けていましたが、「継続できていること」に目を向けたら、ポッドキャストなどいろいろあるはずですからね。そういう思考の癖があるなというのは、この会話をしていても感じました。段林: そう。だから特に僕と橋本さんで一緒に進める企画は、全部継続性を大事にしていますよね。いつも、やめずに続けるにはどうするか、という話をしますよね。習慣はどんどん当たり前になっていくじゃないですか。それはすごく強いですよね。六興実業で言うと、「お礼手紙を送りましょう」というのは僕が前職で教えてもらったことですが、一つの当たり前として定着しています。こういうことを、組織的にも人間的にも増やしていけるとすごく強いと思います。キーエンスなどは、業績にインパクトする日々の行動までも当たり前のようにやり切る文化だからすごいわけですが、それが一番難しいですよね。キーエンスを目指して最強の組織を作ろうとするなら、営業は「徹底的に数字にしてやり切る文化」と言うのは簡単ですが、結局どういうふうにやるかですよね。一番難しいことをいきなりできるわけはないけど、僕らも「今できる当たり前の積み重ね」で個としても組織としても強くなっていけるといいですよね。当たり前の積み重ねで、その当たり前のレベルが高くなると、すごくいい組織になると思うんです。それが対・正攻法だと思います。橋本: そうですね。段林: 400人が当たり前のように東大に行くとなれば、やっぱり東大行っちゃうじゃないですか。全然頭が良くなくてもそうなっちゃうんです。だから天才は要らないんです。当たり前のことを会社としてちゃんと継続してできるというのが理想ですよね。一番難しいんですけどね。橋本: でも少し思考を変えるだけでワクワクする自分がいましたね。 段林: 「できていないからダメ」じゃないんです。今、自分たちが何ができるだろうと、得意なことを1個1個持ち寄ればいいんです。「これだったら死守できる」「これは継続できる」「これならやり切れる」というのが、みんな1つあればいい。それが100個集まればすごいじゃないですか。僕たちはレアル・マドリードではないので(笑)。橋本: スター選手が揃っているわけではないですからね。段林: スター選手が揃っているわけではないのならば、という話ですね。橋本: そうですね。段林: これは社内ラジオになりましたね。橋本: 皆さんがそれぞれ自分に置き換えた時には、すごくいろんな視野が広がると思います。できないことばかりに目を向けない、というのは今日のメインの話ではないですが、それを一つ取ったとしても僕が思考の癖に気が付けたので、この当たり前が変わっていけば、組織としてはすごく強くなるし、できることもどんどん増えていく、という楽しみに変わりました。段林: 今年は僕も抱負をいろんなところで発信しました。六興実業のnoteにも抱負を書かせてもらったので、もしよかったら読んでいただきたいです。 結局本当にやり切ろうと思ったら、僕もそうだしみんなもそうだし、レベルアップしていかないといけない1年になると思います。橋本: そうですね。段林: 図らずもすごい脱線して、もう1時間ぐらい喋っていますね。元々15分でと言っていたのに(笑)。これもポッドキャストのいいところですね。これをインターネットで発信するのはすごく恥ずかしいし、「お前全然できてないじゃないか」と思われたり、六興実業もまだまだ胸をはれる業績じゃない中でこんな話をするのは、聞く人が聞けば笑ってしまうような話かもしれません。まあ、これはそれということで載せさせてもらって、この1年頑張っていければいいと思います。 もしこれを聞いてくれている奇特な第三者の方がいらっしゃれば、「あ、こんな風に考えてるんだ」「俺も頑張ろう」と思ってもらえれば嬉しいですね。橋本: はい。段林: ということで、8時半になったので初詣に行ってきます。橋本: そうですね、僕も行きます。段林: はい。ということで、皆さん今年もよろしくお願いします。橋本: よろしくお願いします。段林: ありがとうございました。▼前回のエピソードはコチラ👇https://www.rokko-jitsugyo.co.jp/news/OFiqPlmY▼六興ラジオ【社会インフラの横丁から】シリーズはコチラ👇https://www.rokko-jitsugyo.co.jp/news/category/rokko-radio