こんにちは。六興実業の代表の段林です。私ごとですが、最近第三子が産まれまして、いろいろとバタバタしております。そんな影響もあって、毎朝4時半起き、ちょっと眠たい日は30分だけ長めに寝て5時起きの日々でございます。今日は5時に起きて、これを書いています。早起きは三文の徳!さて、それでは7月の振り返り、いってみましょう。ちなみにですが、最近は「夢はマッチョな運送会社」こと、六興実業の神代さんが、北総運輸にかかわるようにもなり、その様子を毎月書いてくれています。▼夢はマッチョな運送会社~修行編~【2026年6月】https://note.com/rokkojitsugyo_65/n/na46758d9b086?magazine_key=mdc223ccc42f7なので、僕は、神代さんの書く「現場のリアル」とはちょっと違った観点で、「運送会社の経営にかかわることで、より肌身を持って最近感じていること」をテーマにして書いていこうと思います。適正原価の設定に向けた論点が示されました今この時代において、運送会社の経営にかかわる人が気になっていることは「許可更新制」と「適正原価」についてなのではないかと思います。僕もとても気になっています。一体、どんなルールになっていくのか。適正原価は果たして本当に現場で徹底されるようなルールになるのか。などなど…。7月17日に、適正原価の設定に向けた第1回有識者検討会が開催されたそうです。その中で、今後、適正原価を決めていく上での論点が示されました。▼国土交通省HP:第1回適正原価の設定に向けた有識者検討会https://www.mlit.go.jp/jidosha/jidosha_mn4_000021.html「論点」ということなので、多分もうこの方針で決定ということではないとは思うのですが、「だいたいこんな感じの考え方でいくよ」ということなのだと思います。そもそも、「適正原価」は今後、このようなスケジュールで進みます。つまり、ちょうど今年の春ごろに、各運送会社さんの元に届いたピンク色のアンケート用紙に回答したと思うのですが、そうしたアンケートや、今回の有識者検討会の流れを踏まえて、「2027年の春ごろ」に、「適正原価の告示」つまり「適正原価はこんなルールになりますよ。具体的に適正原価はこんな金額になりますよ。」ということが発表されるということです。そして、それから約1年後の「2028年の6月まで」に、「施行」すなわち「オフィシャルなルールとして、もう適用されますよ。待ったなしですよ。」ということに至るというわけです。ということは、運送会社としての動きはどうなっていくのか?というと、こんなイメージなんだと思います。2027年の春には、荷主さんをまわりながら、こんな話をしていく必要があります。「実は、ちょうどこの春に、適正原価がこんな感じで決まりました。少しの猶予を持って、今から約1年後には、このルールが適用されるようになります。このルールに照らし合わせると、現状の運賃と、〜〜だけ乖離があります。この適正原価は、これまでの標準運賃と違って、義務になるので、お互いちゃんと守らないといけないのです。なので、今年から段階的に、そこに向けて運賃を引き上げていくことはできないでしょうか?」めちゃめちゃ骨が折れますね。適正原価によって変わる考え方まず、とっても重要なのが、適正原価は「義務」ということです。しかも、その「義務」というのは、「トラック事業者の受注者としての義務(つまり、実運送会社としての義務)」だけでなく、「トラック事業者の発注者としての義務(つまり、元請けとしての義務)」でもあるということです。標準運賃はあくまで「参考」の運賃でしたが、適正原価は、実運送会社側にも、そして元請け側にも「義務」として課されるということになるわけです。じゃあ一体、「その義務を破った場合の罰則はどうなるのか?」とか、「どうやって適正原価を下回っているかどうかをチェックするんだ?」とかについては、まだまだ検討が必要なところではあると思うのですが、とにかく、これからは「義務」になるというのがとても重要な変更点なんだと思います。さて、そんな中で、先日、とっても勉強になる本を読みました。物流ジャーナリストの森田富士夫さんという方が書いている本です。今回の法改正の流れなども、かなり分かりやすく整理されており、かつ、今後の運送会社に必要な観点が示されています。▼森田富士夫さん「トラック運送業界の大転換」https://amzn.asia/d/0cpMwgTlその森田富士夫さんの「トラック運送業界の大転換」という本の中で、これからの運送業界の協力会社間の取引は、「引き算」ではなく「足し算」になるという観点が示されていました。僕は、なるほどと膝を打ちました。つまり、図にするとこういうことです。今までは、50,000円で元請けが受けた仕事から手数料が引かれていって、実運送会社である二次請けは40,000円(原価割れ)で走っていた。でも、これからは42,000円という適正原価が示されると、そこから足し算で運賃が決まっていくということになります。「トラック事業者の受注者としての義務(つまり、実運送会社としての義務)」だけでなく、「トラック事業者の発注者としての義務(つまり、元請けとしての義務)」でもあるからこそ、そうなっていきます。なるほど。分かりやすい。他の部分についても、とっても分かりやすく色々解説されてますので、気になる方は是非、森田富士夫さんの「トラック運送業界の大転換」を手に取って読んでみてください。これからの時代において、運送会社経営にかかわる人には必携の書だと思います。適正原価の重要な方針はコレ!さて、そんな「義務」である適正原価に関して、今のところ一番重要な方針は「1kmあたり変動費」と「1時間あたり固定費」をもとにして計算されるという部分だと思います。その他にも、「燃料サーチャージ」が適正原価の計算式の中に組み込まれていたり、荷役作業や高速代等の各種費用は「料金原価」あるいは「実費」として、それも適正原価の計算式の中に組み込まれていたりもしますが、一番重要なことは、運賃原価の部分が「1kmあたり変動費」と「1時間あたり固定費」に基づいて計算されるという部分だと思っています。これまで、標準的運賃は、距離制運賃(あるいは時間制運賃)の運賃表として示されていました。それが、「1kmあたり変動費」と「1時間あたり固定費」をもとにした、「計算式」で適正原価が決められるということになるということです。正直、かなり、高度な理解が運送会社側に求められることになると思います。また、それとは別に知っておくべき内容として、「輸送の安全確保に必要な経費(ドラレコやデジタコなど)」「事業の継続に必要なと投資(人材確保や人材教育、労働環境改善など)」といった項目も、「原価」として含むべきだという観点も示されていました。こうした内容を見るにつけて思うのは、確かに運送会社側からすると、色々ルール変更があって、不安だったり、面倒に感じたりする部分もあるかもしれませんが、あくまで国には「運送会社、そしてそこで働く人を豊かにしていきたい」という考えがあるということです。ありがたい。その思いをちゃんと受け取って、僕たちは適応していかなければならないなと思います。「安全や教育も原価に含まれますよ」って、結構すごい方針だと思いませんか?結局、今から何をしておけばいいのか??じゃあ、そんな適正原価に関する論点提示を踏まえて、運送会社は今から何をしておけばいいのでしょうか。個人的に思っていることは、以下の2つです。①自社の車両別原価をしっかりと集計すること→1kmあたり変動費と1時間あたり固定費の把握のために必要②稼働時間をしっかりと把握すること→1時間あたり固定費を出すために必要※走行距離は日報やデジタコ等から分かりやすいので、1kmあたり変動費は出しやすいつまり、「自社の原価はどんな状況か?」「自社の稼働時間はどんな状況か?」ということをしっかり把握しておくことが、適正原価に対応していくために、必要だということです。そうすることで、今の段階からこんな話が荷主さんとできるようになります。「実は、来年の春に、適正原価のルールが決まる予定です。その後、少しの猶予を持って、再来年には、そのルールが適用されるようになります。適正原価においては、1kmあたり変動費と1時間あたり固定費をもとに適正原価が算出されるということになっているのですが、現状のウチのこの車両の1kmあたり変動費と、1日あたり固定費はこうなっています。これに基づいて計算すると、今の運賃はちょっと厳しくて、今後、必ず適正原価にあわせて運賃アップが必要になってきます。この適正原価は、これまでの標準運賃と違って、義務になるので、お互いちゃんと守らないといけないのです。そのタイミングでいきなり大幅に引き上げるのも大変だと思うので、今から段階的に、そこに向けて運賃を引き上げていくことはできないでしょうか?具体的には〜…」どうでしょうか?イメージわきますか?備えあれば憂いなし。前を向いて頑張っていきましょう!!ちなみに…。「1時間あたり固定費」という考え方をベースに適正原価が決まることによって、貸切チャーターをメインに動かしている運送会社にとっては、少し心配になる点もあると思っています。運送会社としての事業の考え方を大きくアップデートしていかないと、もしかすると乗り切れない可能性もあるのではないかと思っています。でも、その部分の考え方を運送会社がアップデートできないと、荷主さん側の負担が増える一方になるので、すごく重要なことだとも思っています。これについては、またいつか、語らせてください。(今日はもう、これでお腹いっぱいです。幼稚園送りに行かないといけない時間がきました。それでは、また来月!!)▼六興実業のサービスの詳細が知りたい方はこちらからhttps://www.rokko-jitsugyo.co.jp/service▼メディア・取材の申し込みはこちらからhttps://www.rokko-jitsugyo.co.jp/contact▼六興実業公式LINEはこちらhttps://lin.ee/CBj09Eq