始まりました。社会インフラの横丁から。この番組は、社会の当たり前を支えてくれている人たちの声を、人情味あふれる六興村の隅っこにあるこの横丁からお届けするラジオです。本日も温かいお話や苦労したお話、心に染み渡るお話、そしてこれからの未来につながるお話をお届けしてまいります。今回のゲストは、六興実業で営業マネージャーを務める百合本さん。 現在は大阪を拠点に活躍する彼ですが、そのキャリアは「ロックに憧れて大学を入学3ヶ月で中退する」という衝撃的なエピソードから始まっていました。 破天荒ながらも愛のあるご両親から受け継いだ仕事観や、ホスト段林との高校時代からの不思議な縁について語ります。%3Ciframe%20data-testid%3D%22embed-iframe%22%20style%3D%22border-radius%3A12px%22%20src%3D%22https%3A%2F%2Fopen.spotify.com%2Fembed%2Fepisode%2F4vzePHaCLbecSP9Qvml3or%3Futm_source%3Dgenerator%22%20width%3D%22100%25%22%20height%3D%22352%22%20frameBorder%3D%220%22%20allowfullscreen%3D%22%22%20allow%3D%22autoplay%3B%20clipboard-write%3B%20encrypted-media%3B%20fullscreen%3B%20picture-in-picture%22%20loading%3D%22lazy%22%3E%3C%2Fiframe%3E%0A六興実業のレブロン・ジェームズ? 大阪を拠点に奔走する営業マネージャー段林: 本日のゲストは、前回少し予告をしましたけれども、六興実業のレブロン・ジェームズこと、百合本さんにお越しをいただいております。よろしくお願いいたします。百合本: よろしくお願いします。六興実業のレブロン・ジェームズこと、百合本でございます。段林: これ「レブロン・ジェームズ」と言ってるのは、今のところ大阪に一人だけですけどね(笑)。今日は百合本さんに来ていただいて、百合本さんという人間を深掘りしていこう、という会をやっていこうと思います。百合本: お願いします。 僕はいつもいろんな社長さんのポッドキャストとか聴かせていただいていて、それに比べると「僕なんかが話すことがあるのかな」と少し緊張してるんですけども、色々と話していければと思うのでお願いします。段林: 大丈夫です、よろしくお願いします。 深掘りの前に一旦、今六興実業で百合本さんが何をやっているのかというところを簡単にお話しいただければと思います。百合本: ありがとうございます。改めて六興実業の百合本と申します。 今社内では、基本的には営業マネージャーとして営業チームの管理と、六興実業は茨城県つくば市の会社なので基本的には関東をメインに活動しているんですけれど、私は個人的に関西の方で営業活動を行っています。 それがちょうど去年の10月ぐらいからなので、この約3、4ヶ月ほど関西の方で動かせてもらっています。あとは、六興実業の荷主開拓のサービス提供の方でお手伝いをさせていただいてる、というような感じです。段林: ありがとうございます。振り返ると百合本さんは、六興実業への参画タイミングで言うと、ナンバー3ですね。百合本: そうですね。段林: 僕たちが創業したのが2023年の10月なんですけど、2023年の11月から。百合本: そうですね。コールセンターチームが立ち上がったタイミングと一緒に僕も入っているので、コールセンターチーム立ち上げの一週間前ぐらいに段林さんとお話をさせてもらって、軽く打ち合わせをしてからスタート、という感じで始まっていますね。段林: そのタイミングから入社をしたことを考えると、今は大阪で営業マンをやっていますが、想像していましたか。百合本: いや、全くしてないですよ。 それこそ参画のタイミングとしては「3番目」という風に言ってもらったんですけど、その当時は業務委託としてスタートしてるので、勤務も週に1回、2回ぐらいコールセンターチームのマネージメントみたいなのをやっていました。気がついたら今、大阪で営業をしているので、全く想像はしてないですね。ハードワークは当たり前だった。価値観をつくった家庭環境段林: そうですよね。 百合本さんが一体どういう経緯を経て今に至っているのか、六興実業に入社してからの変遷ももちろんですが、「そもそも何者なんや」というところを過去から遡っていきたいと思います。百合本: はい。段林: 先にトピックとして「百合本さんとは」みたいな話を少しだけしておくと、高校は僕と同じなんですよね、たまたま。百合本: うん。段林: 学年は百合本さんが僕の1個下なのですが、そこで縁があったからこそ今の六興実業に百合本さんがいます。あと、今百合本さんは営業マンをやってますという話をしましたが、その一方で、社会人としてのキャリアは、六興実業に入る前は服屋さんの店長をやってましたと。百合本: (笑)段林: 服屋の店長が今、運送業界に関わって営業やってるというのが、話のトピック2つ目です。 そんな百合本さんは何者なんだというところを、色々と話として聞いていきたいと思います。 百合本さん、生まれはどこなんですか?百合本: 生まれは大阪市内で、家から少し坂を下ったら通天閣が見えるようなところに実家があります。 今、実はこの収録も大阪から参加させていただいてるんですが、大阪市内の実家の割と近くに住んでいます。高校も段林さんと同じということで、段林さんも大阪の繋がりなんです。段林: はいはいはい。百合本: 段林さんは東京に行ってつくばに行かれましたが、今も僕はずっと大阪でやってるという感じです。段林: なるほど。大阪の市内の通天閣が見えるところというと、結構治安が悪いところな気がするんですが。百合本: (笑)治安が悪くて素敵なところに住んでいます。段林: いわゆる治安の悪いところとして挙げられるような地域の付近になるんですかね。僕は百合本さんの家に直接行ったことはないんですが、昔百合本さんが実家で仕事をしてる様子もたまに見ていましたが、その実家の様子を見ると、大阪市内に結構な豪邸が建ってるなという風に見えましたが……百合本さんの家はいわゆるお金持ちなんですか?百合本: これはポッドキャストでする話じゃ絶対ないと思うんですが(笑)。でも、僕の父親は大阪でたこ焼き屋をしていたコテコテの大阪人です。段林: (笑)百合本: 僕の母親も社員が2人ほどの小さな会社を経営しているので、その両親がめちゃくちゃお金を稼いでいるというわけでもないんです。 実は、僕のおじいちゃんがバブルの時に金貸しをして、財産を築いたというのがあって。段林: なるほど。百合本: なんでここまで暴露しないといけないのか(笑)。家は割とそういう感じで、だから僕は公立中学、公立高校でずっと来てるという感じです段林: なるほど。お父様はたこ焼き屋ということは、個人飲食店をやっていらっしゃったということですよね。百合本: そうです。段林: で、お母様も従業員が何名かいる会社を経営されて……ということはおじいさんから続く経営一家というDNAはあるという感じですかね。百合本: もしかしたらそうかもしれません。父方の祖父はかつてカツオの一本釣り漁師をしていて、祖母は畑を耕していました。親族に一人もサラリーマンがいないという一家なんです。なので、さっき段林さんから「服屋の店長でした」という話がありましたが、そこも元を辿ると、サラリーマンとしてずっとやっていくイメージがなかったので、「いつか自分で小さなお店とかやりたいな」と思っていました。そういうことが勉強できるところというので、新卒で株式会社ジーユーに入ったんですけど、ジーユーで店長としてやれば、なんとなくそういうことが学べるのかな、というのがあって入社をしました。段林: 店舗経営を学んでいくというところで、そこに至ったと。百合本: はい。段林: じゃあ幼き頃から、父親は自分で飲食店をやっていて、お母さんは会社をやってるからそれなりに忙しくされてる姿も見ていて、という感じだと思います。 それこそお父さんが飲食店をやっていたら帰ってこない、お母さんも仕事してたら帰ってこないみたいな感じだと思うんですが、百合本さんはどうやって育ったんですか?百合本: 本当にそうですよ。僕の父は、当時たこ焼き屋と夜のバーみたいなのをやってたんですよ。段林: じゃあ日中はたこ焼き屋行って、夜はバーテンみたいな感じで。百合本: 仕事に昼過ぎに行くんですね。だから僕が家に帰ってきたら、父親はもう仕事に出ています。で、夜中というか明け方に帰ってくるので、僕らが寝てる時間に帰ってきてるから会うことがなくて、平日土日もないような働き方をしていました。段林: うんうんうん。百合本: 母は母で、当時母も社員2人の販売会社みたいなのをやっていたんですけど、営業で全国飛び回っていました。例えば、午前中のスケジュールが札幌で入っていて、午後は熊本にまた飛んで、といった働き方でした。段林: ハイパー営業マンじゃないですか。百合本: 本当にハイパー営業マンで、2週間家に帰ってこないとかザラにありました。僕は育て自体は、母方のおばあちゃんに育ててもらって、さっき言った僕の実家も、母方の実家なんですよ。そういう形で育ててもらいました。段林: そういう中でこう、印象に残ったことはないですか? おばあさんに育ててもらったことによる、今の百合本さんを形成する何か、あるいはそういう父・母が故に今の自分がある、のような。僕は、何度かこのエピソードを話したことあるんですが、小学校の時に生徒会に立候補しなかった時に、親に「いや行ってこい」と言われて、もう一回職員室に戻って立候補させられたというのをすごく覚えているんですよ。百合本: うん、うん。段林: その時に僕は自分の運命が一つ決定付けられたというか、「そういうことをするのが当たり前である」みたいなことをDNAとして植え付けられた、というのが結構自分の中で核だなと思ったりするんです。 そういうエピソードはないですか?百合本: 今改めて考えてたんですが、もしかしたらいくつかあるなと思います。一つは、うちの両親が自営業で、個人事業主みたいな感じでバカみたいに働いてる背中を見てきたので、「働くってそういうもんなのかな」みたいな感覚がありました。僕のおばあちゃんもおばあちゃんで、親がそういう働き方をしていることに対して、全然ネガティブではなく、おばあちゃんの旦那さん、僕のおじいちゃんも元々経営者をやっていたので、「アンタは父親が2人いると思え」って言われていました。大人の男になるって、これぐらい頑張らないといけないんだな、というのはなんとなくありました。段林: へえー。百合本: あともう一つ仕事の内容の話をすると、母が社員2人の販売会社をやっているというお話をしたんですが、その販売元のメーカーで、バングラデシュに学校を建てたりしてるんですよ。段林: おおー、すごいですね。百合本: 先月の12月も母はバングラデシュに行っていました。日本人が来てくれたということで、向こうの人が貴重な水を使ってお湯を溜めてくれるんですよね。段林: うんうんうん。百合本: でもみんなお湯に入らないんですけど、うちの母はそのお風呂に入ってる時に、バスタブの底に溜まってる泥をすくい上げて、顔に泥パックをして1時間お湯に浸かってるっていうような(笑)。段林: (笑)百合本: 結構マイペースで豪快な人なんです。でもバングラデシュでこういう慈善活動をしている背中を見てきたのもあって、せっかく働くんだったら世のため人のためじゃないですけど、なんか意味のあることをしたいな、というのは昔から価値観として持っていたのかもしれないですね。段林: ハードワークと世のため人のためという、2軸みたいなところがあるわけですね。百合本: そうですね。段林: なるほど。それは結構繋がってくるかもしれないですね。百合本さんも六興実業きってのハードワーカーですから(笑)。百合本: (笑)段林: 今日も6時台ぐらいから「勤務開始します」って言って……。百合本: でもこの収録が7時スタートだから(笑)。六興実業自体がやっぱりハードワークですよ。偶然の再会はセンター試験後。同じ高校の「王道」と「異端」段林: そんな百合本さんも高校に入って…… 僕の中での百合本さんの印象は、完全に「異端児」なんですよ。百合本: (笑)段林: 僕らが行ってたのは大阪の天王寺高校という、大阪の公立高校で結構な進学校ではあるんです。よく進学校あるあるで「文武両道」で 勉強もするし、部活も一生懸命頑張ることが美徳であるし、体育祭とか文化祭とかも一生懸命クラスで出し物やる、みたいなものを掲げていました。「それが天高生だよね」みたいなステレオタイプがあるわけです。僕は王道で生きてきてるので、バレーボール部に入ってキャプテンをやっていたし、体育祭とかも、僕は前に出て全部仕切ってやる、みたいな感じでした。百合本さんは後輩ですが、僕の像は多分そういう感じかなと思います。ひるがえって、百合本さんは高校時代、何の部活に入られてたんですか?百合本: 僕は高校時代、部活に入っていなくて(笑)。段林: 高校時代部活に入ってないとなると、何やってたんですか?百合本: さっき段林さんの話がありましたが、僕から見た段林さんは、バレー部やられてて、学校でもこうキラキラしたリーダーシップを文化祭や体育祭でも発揮している、学校の中心にいる印象を抱いていました。でも僕は、部活にも入っていないし、高校の入学式に調子に乗って髪の毛を茶髪に染めて行ったら、早速生徒指導室に呼び出されて(笑)。段林: (笑)百合本: 初日から目つけられて。 放課後部活してない代わりに、ずっとバンドをしていました。段林: なるほど。プライベートで音楽活動をしてたんですね。百合本: そうなんです。でもそれもプロ目指して頑張るというより、友達と楽しくバンドをやってるという感じでした。 あとは他校の友達と遊んだりといった感じで、「何をしてたんですか」って聞かれると、もしかしたら何もしてなかったかもしれないですね。 ただ、今思い返すと恥ずかしいですが、調子に乗りながら過ごしてたなと思います。段林: あの学校で、部活に入ってないとなると結構異端ですよ。そもそも体育会系の部活じゃないだけでも少し異端というか、7対3ぐらいで「体育会じゃない部活もちょっと居辛い」と感じる空気があるし、部活に入っていないのは多分クラスで1人か2人のレベルでしたよね。百合本: そうですね。段林: 学校で部活もやらず、外でバイトしてるとなるとかなりの異端児というか、ワルみたいな感じになりますよね。 まずその印象が一つと、もう一つは学校が制服じゃなかったんですよ。私服でOKみたいな。百合本: うん、うん。段林: だから何の私服でも良かったんですけど、百合本さんは結構今もファッショナブルというか、ジーユーに新卒で入るぐらいだからファッションはすごい好きだし、音楽もやってたのでカルチャーがすごく好きな感じでしたね。僕はユニクロの服とかをそのまま着て「なんちゃって制服」みたいな感じで、ブレザーとかはないものの、ユニクロのスラックスとセーター着て、みたいな感じでしたが、 百合本さんは、当時サルエルパンツみたいなの履いてて(笑)。百合本: (笑)。懐かしいですね。サルエルパンツって最近多分知らないんじゃないですかね。段林: しかもなんか、右と左で色が違う(笑)。百合本: よく覚えてますね。そうですね、右が黒で左が白のサルエルパンツを(笑)。段林: ブカブカのサルエルパンツを履いて、学校にいる異端な百合本さんという、そんな印象が僕はあります。百合本: なるほど。本当に当時調子に乗っていたんですけど、バンドをして髪の毛が長かったんで、髪の毛をくくって学校に行ってたんですよ。段林: うん。百合本: みんながなんちゃって制服とか着てる中、僕だけダボダボの汚い格好で行ってたんです。 思い返すとそれも、僕が本質的にヤンチャな人間とか、アーティスト気質とか全くそういうのではなくて、根っこはすごく気が小さくて真面目な人間なんです。でもやっぱり当時はパンクとかブルーハーツとかを聴いてたので、体制に対してアンチなポジションを取らないといけないという(笑)。段林: なるほど。百合本さんなりにアナーキーなムーブをしてたわけですね。百合本: めちゃくちゃ恥ずかしいですね。段林: そんな百合本さんが、どんな風に僕と知り合ったんでしたっけ? すごく仲が良かったわけじゃないですよね。でも多分お互い認識はするぐらいの関係でしたよね。 黒と白のサルエルパンツのすごいロン毛の変なやつがいたら、認識はするじゃないですか。百合本: (笑)段林: お互い知っていたという感じで。僕との出会いって何だったんですか?結局最後は、Facebookで百合本さんが「GUをやめた」という投稿をしていたのをたまたま見て、「久しぶり」と連絡をしたのが縁で、今この会社にいるのですが。Facebookではなぜか友達でしたね。なんのきっかけで繋がったんでしたっけ。百合本: 僕は明確に覚えてるんです。僕が高3の時、多分1月か2月だったと思うんです。高3の1月、2月って、天王寺高校だと割と国公立を目指す人が多いので、ちょうどセンター試験が終わった後ですよね。みんなあまり学校に来ていない時期で、僕は私立専願だったんで、まだちょっと余裕があって勉強をしてなかったのか、僕は学校の校庭で友達とキャッチボールかなんかしてたんですよ。段林: うんうんうん。百合本: そしたらそこにふらっと段林さんが来て。 段林さんは段林さんで、学校で先生に会いに行ったあと、バレー部の後輩をちょっと捕まえて喋ろうと思ったら、みんな学校に来てないから後輩が誰も捕まらなくて。どうしようかと学校をうろうろしてた段林さんが僕を見つけて、「お、百合本だよね」って突然話しかけられたんですよ。段林: (笑)百合本: 僕からするとあんまり面識がない先輩にいきなり話しかけられて。でも段林さんはちょっとキラキラした存在だったので、もちろん僕もなんとなく知っていました。 そこで段林さんが、「センター試験、俺はめちゃめちゃ点数が良くて、やっぱり天才だった」という話と「この1年間勉強しかしてこなかったから、ちょっと口が腐るかな」と言って、そこからもうずっとマシンガンで「1年間の浪人がいかにつまらなかったか」という話と、「僕がいかに勉強ができるか」という話を聞かされました(笑)。段林: 変わってないですね。でも僕は当時浪人してて、みんなが行ったのと違う駿台の校舎に行っていたんです。 本当に喋る人がいなくて。だからマシンガントークになったんですね(笑)。百合本: 多分そこでFacebookを交換しました。段林: なるほど。懐かしいですね。僕は浪人してその時大学に受かって、百合本さんもその時私立に行ったわけですよね?百合本: キャッチボールしてたせいなんですけど、前期で行きたい学校は全部滑って、前期は1つも大学に受からなくて。後期日程で、「本当にどうなるんだろう」と思っていたところに、立命館の後期日程で、映像学部というちょっとマニアックな学部に入りました。衝撃の決断。ロックに憧れ、入学3ヶ月で大学中退段林: 現役で立命館に受かって進学をしたと、いうところなんですけど。 僕の知ってる百合本さんはその後すごく紆余曲折があるんですが。百合本: (笑)段林: ここからの話はあまりわかっていなくて。立命館に入ったあとどうなったんですか?最終学歴はちょっと違うじゃないですか。百合本: そうなんですよ。最終的には僕は別の大学を卒業することになるんですけど。18歳で大学に入って、10代の時にありがちだと思うんですが、人生で何回か衝動に駆られるというか、「天命を受ける」みたいな瞬間があると思っていて。段林: (笑)百合本: 僕はバンド活動をしていたというのもあって、ずっと音楽が好きだったんです。 立命館も映像学部というカルチャー寄りの学部に入って、そういう仕事ができればなと元々は思っていました。その時に、ミッシェル・ガン・エレファントって知ってますか?段林: いや、わからない。百合本: もうボーカルの方は亡くなったんですが、そういうバンドがいて。TSUTAYAで借りてきたそのバンドのCDを聴いた瞬間に、「大学なんて行ってる場合じゃない」と思っちゃって。段林: (笑)。アーティストが思うやつじゃん。百合本: 僕はそれでそのまま衝動に駆られて次の日に、誰にも相談せず、親にも言わず、退学届けを出してしまったんです。18歳の 4月に入学して、それが3ヶ月後の7月とか……段林: ヤバい。百合本: 衝動に駆られて辞めて。もちろん親に報告しないといけないから、事後報告したら……理由はわからないけど、僕は怒られないと思ったんですよ。段林: 少し破天荒な親というか、自営業もやってるような親だから、大丈夫だろうと思っていたと。百合本: そう。そしたら死ぬほど怒られて。まあ振り返るとそりゃそうですよね。入学金もすごい金額を払ってもらってて。段林: うんうんうん。百合本: 僕の父親は、自分が高校を中退しているので、大学に行ってほしいみたいな思いもやっぱりあったと思います。もうめちゃめちゃ怒られました。段林: 母親からも父親からも怒られたんですか?百合本: 怒られました。段林: なるほど。ま、そりゃそうだ。百合本: でも辞めたからには、やりたいことやりなよと最後は背中を押してくれて。 そこからフリーターで、自分のバンド活動メインでというよりかは、裏方でイベントやったり、知り合いのバンドのサポートとかちょっとさせてもらったりしていました。段林: うん。百合本: そういう形で1年半から2年間ぐらい、音楽業界というと大げさなんですが、近所のライブハウスなどで、フリーターでコンビニバイトしつつ、1年半ぐらいやっていました。段林: それは京都?百合本: それはもう大阪に戻ってからです。夢と現実の狭間で。「リセットして、どうしたい?」母の言葉段林: へえー。1回大学という、いわゆる一般的なレールから完全に外れて、ということですよね。百合本: そうです。その時に実は、やっぱりそこに対する不安感もずっとあったんです。完全に辞めたものの、本当にこの仕事をずっと続けられるのかなとか。 やっぱ周りにいる大人もすごい楽しそうにやっているんですけど、実際一緒に働き出すと、年収観じゃないですけど……。段林: まあ、そうだよね。百合本: それはそれですごく素敵な仕事だと今も思ってるんですが、自分が人生をそこに捧げられるほど音楽が好きかとか、これをずっとやりきれるのかみたいなところを自問自答した時に、すごく不安になりました。 自分は改めて、もしかしたらそこまでやりきれないんじゃないかと悩んで。それを、母親に話した時に、「最終的にどういうものになろうが、そこに対して満足感があって、面白いと思えるんだったら別に何でもいいと思っていて」と。段林: うん。百合本: その時に「どうなりたいの?何が一番ベストな選択肢だったの?」と聞かれて、僕がずっとうだうだ言ってたら、「いろんなしがらみの中で考えても仕方ないから、1回全部リセットしてどうしたい?」と聞かれました。「大学ぐらい出ときゃよかったかな」ということを言った時に、「じゃあ今からでも行けばいいじゃん」と、僕が大学に再入学したのが21歳の年なんですよ。段林: うわあ。お父さんお母さんの人間としての懐、すごく広いですね。百合本: 本当にすごい人だと思いますね。 前回のポッドキャストで話があった通り、僕は去年の11月末に父親になりましたけど。段林: うんうんうん。百合本: じゃあ、いざ自分がそういう言葉をかけられるかというと自信はないです。段林: そうですよね。百合本さんはちょうど去年、第一子が生まれて、父親として働いてるということです。ということで、一瞬天命を受けたかに見えた少年百合本氏は、1回またそこで戻ってくる、という感じなわけですよね。百合本: はい。段林: でもそれも人生の「if」で、その言葉がなかったらどうなっていたのか、それはそれで、何かしら別の道もあったかもしれないですけど。百合本: うん、うん。段林: そんなことがあったんですね。 本当はこのまま六興実業入社の手前まで行きたかったんですが、一旦、大学中退編、並びに再入学決意編というところで一旦ストップさせてください。次回は、その百合本さんが改めて大学に入り直すというところから深掘りをしながら、今六興実業でどういう思いで働いてるのかというところまで行ければなと思います。百合本: はい。段林: ということで今日はありがとうございました。百合本: ありがとうございます。今回は六興実業の「レブロン・ジェームズ」こと百合本さんの、意外すぎる過去についてお話を伺いました。ロックに憧れて大学を飛び出した彼が、どのようにして再び大学へ戻り、そして六興実業へとたどり着いたのか。 後編では、再入学後の歩みと、現在の仕事にかける熱い想いに迫ります。次回もお楽しみに。▼前回のエピソードはコチラ👇https://www.rokko-jitsugyo.co.jp/news/RyoTEFvY▼六興ラジオ【社会インフラの横丁から】シリーズはコチラ👇https://www.rokko-jitsugyo.co.jp/news/category/rokko-radio