こんにちは!将来の「マッチョな運送会社」設立を夢見て、積立NISAを解約した男、六興実業の神代(かしろ)です。前回、高らかに「大型免許を取る!」と宣言しましたが、今回はその記念すべき教習初日のレポートです。結論から言います。心が折れかけました。そして、世の中のトラックドライバーさんたちを、神だと崇めるようになりました。今日は、私が巨大な鉄の塊の中でかいた大汗の記録をお届けします。前回のレポートはコチラ▼https://www.rokko-jitsugyo.co.jp/news/1KfemUnM入校の儀:深視力検査という「動く棒」意気揚々と教習所へ乗り込んだ私を最初に待ち受けていたのは、「深視力(しんしりょく)検査」でした。ご存知ですか? 3本の棒が並んでいて、真ん中の棒だけが前後に動くやつです。それが一直線になった瞬間にボタンを押す。これがもう、難しい。「前後2cm以内の誤差」じゃないとダメらしいんですが、遠近感が試されます。なんとかパスして適性検査(判定はBでした)も終え、いよいよ実車へ。初対面:デカすぎる相棒今回お世話になる教習車は、日野のトラック、平ボディ。目の前に立った瞬間、見上げました。「デカい……そして長い。」長さはおよそ11m。運転席によじ登ると、視界の高さはビルの2階くらい。見晴らしは最高ですが、サイドミラーに映る車体のお尻が遥か彼方にあります。「これ、本当に俺が動かすの?」と震えました。そして教官からの第一声。「じゃあ神代さん、バイクの免許持ってるならクラッチわかるよね? さっそく乗ってみようか」この「バイク乗ってるからイケるでしょ理論」が、悲劇の始まりでした。えっっっっ!「P(パーキング)」がない!?エンジンをかける前、ギアを確認して固まりました。オートマ限定解除どころか、トラックには「P(パーキング)」がないんです(笑)。「え、どうやって停めるんですか?」「ニュートラルでサイドブレーキ引くか、エンジン切ってリバース(R)に入れるんだよ」知らなかった……。トラックの世界に「P」という安息の地はないのです。しかもこのシフトレバー、ガチガチに固い。どこに何速があるのか分からない。力任せにやったらレバーをへし折ってしまいそうで、元ラガーマンの腕力が逆に邪魔をします。2速発進?聞いてないんですけど(汗)いざ発進。トラックは基本「2速発進」らしいです。それも知らなかった。とは言え、まずは実戦。半クラッチはバイクで理解はしているから、それを足でやるだけ。クラッチを踏み込み、おそるおそる足を上げていくのですが……。「ヴゥーーーーン!!!」(盛大な空吹かし)半クラッチの位置が全く分からない!まだ動力が伝わっていないのにアクセルを踏んでしまって爆音を轟かせたり、逆にビビって足を上げすぎて「ガーン!」と急激に繋がって衝撃が走ったり。「エンストだけはしたくない!」という意地でなんとかエンジンは止めませんでしたが、車体はガックンガックン。まだ1ミリも進んでいないのに、車内は私の焦りとエンジン音でカオス状態です。壁に突っ込む恐怖の右左折なんとか動き出した私を次に襲ったのが、カーブです。トラックの運転席は、前輪の上にあります。つまり、自分のお尻の下にタイヤがある。乗用車の感覚でハンドルを切ると、内輪差で後ろのタイヤが縁石に乗り上げてしまいます。だから、教官の指示はこうです。「まだ切らない! もっと奥! ……はい今!」体感としては、「え、これもうフェンスにぶつかるでしょ!?」というギリギリまで直進して、そこから一気にハンドルを回す感じ。目の前に壁が迫ってくる恐怖と、後ろをぶつける恐怖の板挟み。教習所内のカーブですらこれなのに、世の中の交差点とかどうなってるんだ…。教習所内の「外周」が高速道路に感じる「じゃあ、スピード上げてみようか」教習所のコース内に一番長い直線があるんですけど、教官からスピードを出す指示が。やっと発進して、カーブも曲がったと思ったら今度はスピードを出せと。もうやること多すぎて汗が止まりません。ここでスピードを出してギアチェンジの練習をするんですが、これが怖い。30km、40kmとスピードを出すだけなのに。「はい、3速入れて! 次4速!」と言われるがままにシフト操作をするんですが、左手でガチガチのギアと格闘している間に、どんどん目の前のカーブが迫ってくる。2速に戻さなきゃいけないのに、どこが2速かわからない!「ガガガガッ!!(ギア鳴り)」あぁ、トラックが悲鳴を上げている……。コースアウトしないか怖くて、直線を走るだけで精一杯でした。プロへのリスペクト教習を終えて車から降りたとき、足はガクガク、シャツは汗でビチャビチャでした。正直、「大金払って、なんでこんな怖い思いをしなきゃいけないんだ」と一瞬頭をよぎりました(笑)。でもそれ以上に、普段当たり前のように荷物を運んでいるドライバーさんたちが、いかに凄いスキルを持っているかを痛感しました。あんな巨大な車体を、手足のように操っている。まさに職人芸です。「マッチョな運送会社」への道は険しいですが、この恐怖を乗り越えなければ、ドライバーさんの気持ちなんて一生分からない。そう自分に言い聞かせて、次回も震える手でシフトレバーを握りたいと思います。